高齢化による介護職のニーズの増加にともない、介護士の求人は数多出回っています。しかも、介護施設の求人は、介護関連の資格を必須にしているケースが意外にも少ないのが特徴です。これは、採用側が人物の適性を見る際に、資格以上の要素を重視していると考えられます。そして、それが如実に現れるのが、転職応募先での採用面接のシーンでしょう。
介護の現場では、施設利用者の日常生活全般をサポートするため、心身ともにハードなのが現状です。食事や入浴介助をはじめ、歩行や排泄など、あらゆるシーンで利用者のケアを行います。また、転倒をはじめとした身体の弱い施設利用者のリスクも回避しなければならないため、常に細心の注意が不可欠になります。このように、介護士は肉体と精神の両面でタフな人物こそが、現場で求められるのです。
それから、介護職として最も大切なのが、施設利用者にどれだけ共感して、寄り添う気持ちでコミュニケーションを図れるかということです。施設利用者が安心して介護サービスを受けるためには、密接なコミュニケーションを通じた信頼関係の構築こそが大きなカギになります。介護施設の採用面接では、応募者の心身の健康状態に加え、このような優しい思いやりの気持ちなども重視されることを知っておきましょう。
介護施設の採用面接をクリアするためには、以上の点を踏まえて対策を立ててください。そして、面接で対人援助に必要な資質を探る質問が出されたら、施設利用者との信頼関係をいかに構築すべきか、日頃から考えていることや実践していることを、素直に回答できるようにトレーニングしておくことをおすすめします。なお、介護士向けの採用試験ハウツーは、＜面接突破のノウハウ、知りたいですか？＞というサイトにも詳しく載っているので、そちらも一読しておくと良いかもしれません。